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2009年09月22日

[最も遠い銀河」白川 道

◆7月4日の朝日新聞を開くと、紙面3分の2を使った「最も遠い銀河」の大広告。「太陽がいっぱい」の野心と哀愁、「冬のソナタ」の宿命と一途な愛、「ベルサイユのばら」の献身と華麗なるストーリー展開・・・・・・。「最も遠い銀河」はこれら数々の名作を遥かにしのぐとてつもない小説の誕生!と銘打たれて世に出た。
冬ソナもベルばらも、一世を風靡したのでその存在は知っているが、特にはまらなかったのでイメージできない。ただ、「太陽がいっぱい」を引き合いに出されると、このトシの人間は、すご~い小説に違いないといやでも興味をそそられる。
 実は作家本人はこの広告は不本意だったようだ。多分そうであろうと推測した出版社側が本人に内緒で出した広告。「幻冬舎創立15周年記念特別作品」にふさわしい宣伝だ。

◆高校時代の仲良しグループの一人で、今もつきあいが続いている著者白川道(ペンネーム)に今年会ったのは、一月半ば。その時は、最後をどうするかで今ペンが止まっているけれど、それでも3月末には出せるだろうということだった。結局出版は7月1日になったが、なるほど8年ぶりの作品は、400字詰め原稿用紙2,510枚の「大作」となった。

◆これまでも彼の作品のほとんどを読んできたが、どの作品にも共通するのは、作家が理想とする魅力的な男性が主人公として登場すること。生い立ちは必ずしも恵まれていないが、頭がよく、才能に溢れ、仕事ができるうえに、美形。だから複数の美しい女性にもてる(もて過ぎる)。
この作品の主人公も同じ。作家本人がその主人公に憧れていることがよくわかる。作家を知っていて読む本は作家本人のイメージが主人公にだぶって、落ち着かない。本人は極貧の生まれでもないし、もててはいるようだが俳優Sのような容貌でもないのだけれど、主人公の感性は彼のものであることがよくわかる。
ストーリーはある意味単純。それなりに予測できる展開。昔評論家のどなたかが「けれど抜群の表現力が魅力」と言っていたが、そうなのだろう。男性が言いたくても言えないロマンチックな言葉を小説の主人公は遠慮なく口にする。男性読者にファンが多いのもうなずける。
 
◆白川道は、はじめは「最も遠い銀河」ではなく、「斜光の午後」というタイトルを考え
ていたようだ。私にも「斜光の午後」の方がフィットするように思えたが、どちらがよかったか、簡単に言いきれない。
本の中で印象に残った人物は、李京愛。在日の女性が彼の作品にこういう形で登場するとは思っていなかったから少し驚いたが、素敵な女性だ。読んでいて唯一、もし映画化(ドラマ化)されるなら○○と具体的にキャスティングできた人だ。本当に映画化される日がきたら私の期待を裏切りませんようにー。
読むのも大変な長さの小説を書き上げただけでも尊敬に価する。Nくん、ごくろうさまでした。またみんなでおしゃべりしましょう。

続きの続き

◆シルバーウィークと呼ぶそうな。初めての「秋の大型連休」。土、日、敬老の日、秋分の日に、祭日にはさまれた日は休日となるということで、19、20、21、22、23 日と連休。
高速道路が1000円になって、車が増えた。お盆の帰省ラッシュ並みの渋滞のさま。いいのかしら?首相が国連でCO2を25%減らすと演説するというのに。
民主党政権がマニフェストに掲げた高速道路の無料化は大多数の国民が賛成
じゃないみたい。それはそう、これ以上車を増やしてどうするの?何か変です。

◆変といえば、その25%の話。
産業界の反対もなんのその、「日本は世界にさきがけていいことをするんです」
と、平和憲法制定時並の覚悟で高らかに宣言すると思ったら、ちょっとニュアンス が違うよう。他国がそうする準備が整ったら日本が率先して実行するということらしい。何か変では?

◆私はそんなニュースを横目に在宅。どこにも行かない。P2MLにODA改革ネットミーティングを報告したり、「ぴいぷる2次号」の編集がらみの仕事、後期講義の準備もする日と超真面目。何か変?いつものことです。

2009年09月19日

続き

◆新政権発足。
 言いたいことはさまざまあるけれど、本音は別のところで・・・。
 ただ自民党政権時にたくさん言われていたのに、新政権になったら誰も言わない 
 なんて、なんか変じゃない?と思ったことをちょっとだけ言ってみる。

◆新政権の首相も結局、世襲議員だった。それも曽祖父が衆院議長、祖父が首相 で、父親が外相。超正統派世襲議員。
 マスコミは、新首相の息子(在ロシア)も「政治家に向いている、本人もやる気で
 いる」と報道している。それもかなり好意的に。なんか変。
 総選挙前、なぜ世襲議員批判が高まっていたのか。個人の適性や能力が重要 
 で、世襲が必ずしも悪いわけではないという話ではなかったはず。

◆次。
 全閣僚中女性は2人。副大臣は1人。なんか変。
 95年、第4回国連女性会議(北京女性会議)で世界中が合意したことのひとつ 
 に、「さまざまな分野で女性が決定権を持つことの重要性」があった。
 日本は政治の場はもちろん、経済界、学界、マスコミ界、その他ほとんどの分野 
 で、決定の場に女性がいない。
 優れた女性ならいいけれどではない。ポジションが人を育てるとは昔から言われ
 てきたこと。まず、そのポジションにつくチャンスを提供して、女性の能力を開発
 させることが大事だという話なのだ。
 あれから約15年。小泉チルドレン、小沢ガールズなんて言われるために皆政治 
 家になったわけではないでしょう。
 女性議員が増えた増えたと言ったって、わずか11%。世界で120位。
 大臣に2人、副大臣に1人。うち二人は連立を組んだ社民党議員。民主党議員は 千葉法務大臣たった一人。
 民主党のこの姿勢、どう考えても時代遅れのはずなのに、どうして誰も何も言わ  ないの?なんか変。
 
◆P2はフィリピンで「開発とジェンダー(GAD)」プロジェクトを実施している。
 95年3月の国連社会発展サミット(コペンハーゲン)でも、同年8月の世界女性
 会議(北京)でも、「開発と女性」は大きなテーマとなった。
 フィリピン政府は不十分ながらGAD関連事業を予算化し、自治体へも施策化を
 指導している。
 開発支援には援助する国の文化、価値観が反映される。いくら開発の現場で、
 計画段階から女性の参加を促し、決定にも女性の声を反映させるべきとしてい
 ても、自国の現状がこれでは、日本のGAD支援を成功させるのは無理では
 ないだろうか。
 ちょっと失望。

 

 

2009年09月16日

2009年8月30日

◆衆議院選挙の結果が出て、日本はとうとう自民党政権から、民主党政権へ。
 この劇的な出来事に対する日本国民の冷静さ(?)に、アメリカ人ジャーナリストが 不思議がっているという小さな新聞記事をみつけた。
 彼は政権交代が実現した日に、なぜ日本人は誰も噴水に飛び込まなかったのか、 なぜだれも外に出て喜びの声をあげなかったのかを不思議がっていたそうだ。
 そういえば、海外で新政権が生まれた喜びに沸き立つ市民の様子を、私たちはこ れまで何度も目にしている。次から次へと噴水に飛び込む人たち。街頭で歌い踊  る人々の歓喜に満ちた顔・顔・顔。

◆今回選挙権を行使した人々にとって、この政権交代が、待ち望んだ嬉しくて嬉しく てしょうがない!ということではなかったということか。
 選挙前、「自民党には不満、民主党には不安」というフレーズが巷に満ち溢れた。 そう、多くの人が不安なのだ。だから、とても外に出て飛び跳ねる気にはなれない のだ。
 とにかく前政権に対する不満が爆発寸前のところだったから出現したともいわれる 今回の事態で、多くの人にとっては、もともと自分が信頼し、支えてきた党の勝利
 ではないわけで・・・。それで正直な選挙民は、サッカーの国際試合に勝利した時 
 や野球のWBC優勝時のようにわれを忘れて興奮できなかったのだ。

◆とはいえ、政権交代が実現した。せっかくなら、代わってよかったと国民の誰もが 思えるような政治を行ってほしい。新人議員に「今から勉強します」とはっきり言わ れて、ガクッときた私が、一日も早くそのショックから立ち直れるような政策実現を 期待する。

◆幸いたった二人の女性閣僚、千葉景子さんと福島瑞穂さんはともに神奈川の人。 二人には前々からいろいろなところでお会いしてきた。女性、環境、米軍基地、人 権、福祉、国際協力、外国籍の人々、NGOなどをテーマにした話し合いや活動の 場でいつも顔を合わせてきた。誠実にがんばってきた彼女たち二人の見識や専門 性が政策決定に反映されたら、どんなにすばらしいことだろう。そうなったら日本の 政治は本当に変わると思う。
 鳩山さん、期待していいですか?もちろん、私も国民としての責任を果たします。