マゴサク初渡米 (マゴサク日記No3)
◆マゴサク(孫の咲良)は只今ロスアンジェルスです。2週間前、1歳の誕生日を2日後に控えた生後363日目の彼女は母親との二人旅で成田からアメリカに向いました。12.5cmの真新しい白いシューズを履いて、文字通りヨチヨチ歩きながら、バイバイと手を振って元気に出発。フライト時間は10時間。なんとかまわりに迷惑をかけずに到着して、3週間ほど先着の父親と久しぶりの再会を果たしました。
父親はビジネスマンですが、今会社のお金で日本で大学院生をしています。そして今日現在3ヶ月間のアメリカ短期留学中です。娘とマゴサクは「私たちもアメリカへ!」と張り切って出かけました。もっともマゴサクが本当に張り切って行ったかどうかは疑問ですが-。彼女は時折父親が通う大学・UCLAへ出向きキャンパス内をウロウロしているようです。将来勉強好きな子どもに育つでしょうか。大きくなった時「(オバマが大統領になった時の?)大統領選挙をアメリカでみていたわ」なんてことを言うのでしょうか?
◆彼女がパスポートを使うのは7月の韓国旅行に次いで2度目。生後6ヶ月で取得したパスポートの写真はもう過去の幼な顔。この間に彼女は乳児から幼児へと変身しました。当たり前といえば当たり前の成長ですが、実は当たり前ではない恵まれたことだと今私は心から感謝しています。さまざまな病気や状態に苦しんでいる赤ちゃんはドラマの上だけのことではありません。娘の従兄も1500gで誕生して何年か前の秋に15歳で逝きました。
8月のP2ツアーで訪れたフィリピンには、相変わらず劣悪な環境のなかで暮らすたくさんの子どもたちがいました。ゴミの山でスカベンジャーとして働く若い父親に抱かれた子どもも、川沿いのスラムで暮らす若い母親に抱かれた子どもも同じように下半身には何ひとつ衣服をつけていませんでした。排気ガスが充満する道路の端で一心に遊んでいる裸足の子どもたち。皆、栄養不足や病気やケガ、さらには交通事故と隣り合わせの毎日です。行くたびに目にしてきたこの光景も、マゴサクの成長と重ね合わせてみた今年のインパクトは特別でした。だからこそのNGO活動であるはずなのですが、まったく力及ばずです。
◆今年も県立大学での週一の講義が始まりました。外国籍市民の在留資格や国籍の話、そして今日はニューカマーやオールドカマー、ブラジル移民などの話をしました。学生たちは大人の都合でいろいろな苦労をする子どもたちがいることに憤りをおぼえたようです。彼らなら子どもたちをきっと幸せにできることでしょう。