朝鮮初級学校・入学おめでとう応援隊
朝鮮学校に通う子どもたちに対する襲撃事件が続いていた2003年、友人である地球の木の当時の代表Yさんや、現K-DECの事務局長Kさんらが始めたのが、この「入学おめでとう隊」です。
http://bit.ly/aTTGTp
僕は一度も行ったことなかったのだけれど、今回初めて、横浜の初級学校応援隊に娘と一緒に参加しました。
予想通り、年齢は高め。娘が唯一の十代、二十代の人が多分一人、あとはみなある程度の年齢の人たち。それでも20人近くがオレンジ色ののぼりを立てて子どもたちを迎える、とてもいい感じです。
おめでとう、と声をかける、ほとんどそれだけの活動なのですが、思った以上に学校の方々や保護者の方たちに歓迎されました
敷地内では、制服を着た在校生の子たちが、みんな元気に校内を掃除しながら、こんにちは、と堂々とした挨拶。
そうした中で、小さな子を抱いて玄関前に現れた若いオモニ(お母さん)は、僕らを見て涙ぐんでいます。
近くにいたオモニ会の前会長さんが、「こんな風に迎えていただいて、と感激しているんですよ」と教えてくれました。
やがて入場してきた、緊張した、でも体いっぱいにやる気と元気をみなぎらせた1年生らと、それに劣らず誇りと緊張をみせる保護者たち。
数えてみたら、新入生全員、両親とも参加しています。
それを受け入れる側の学校もとても立派。凛とした、しかし暖かい感じの先生たち。在校生も先生方も、一人一人を心から祝福し、仲間として受け入れる感じが溢れています。
暖かく、力強く。制度としてある「学校」ではなく、自分たちで一から作り上げている学校の、原点を見た感じがします。
粛々と、かつ生き生きと、式は進みます。新入生たちは明るくきれいな正面壇上にひとりづつ並ばされ、晴れがましくも相当に緊張する場面。
一人の子はほとんど最後までお母さんから離れられずに泣きっぱなしでしたが、それはそれ、という感じで決して無理強いはされず、抱きついたままで教科書を受け取ったりというセレモニーをこなしていました。
最後は記念撮影。保護者たちとの撮影はもちろんですが、学校側の配慮で、新入生たちと、僕ら応援隊が一緒に写真を撮って終了しました。
終了後の理事長やオモニ会の方々との懇談会では、娘が「『GO』で読んだ朝鮮学校はどちらかといえば怖い感じだったけれど、とても明るくて楽しい学校だと分かってよかった、子どもたちもかわいかったし、来年もまた参加したい」と挨拶して喝采を受けました。
理事長からは、高校無償化問題について語られましたが、声高に権利を主張するのではなくて、とても困っている、と穏やかに語られました。
すでに日系4世、5世のこの国で生きていく子どもたちが、朝鮮学校に来ると支援が受けられないというのは、日本の国力を削ぐことにもなりかねない。学校の中身が分からないと言われるが、朝鮮学校はいつでもオープンにしているし、ぜひ中身を見てほしい、ととても当然のお話。
草の根援助運動でも声明を出しましたが、世界的に見てもあからさまなこんな人種差別政策がまかり通るのは、許せないことです。
ところで、オモニ会の前会長さんが言っておられたことがとても心に残りました。
いわく、若いオモニたちは、子どもたちに万が一の危害はないだろうか、生活をどう支えていくか、毎日が戦いなのだ、とのこと。
確かにそうでしょう。そうした日々の中で、ルーツを隠して地元の学校に入るのではなく、自分たちの文化を受け継いでいく朝鮮学校に入る、という決断は、戦いのひとつのピークでもあるのでしょう。
だからこそ、それを応援する僕らに対して、思った以上の感謝を示されたのでしょう。
帰り、なんだか心が満たされてうきうきの僕は、あしなが育英会の子どもたちに寄付して、駅前のぼろぼろのホームレスの方に弁当の差し入れをして、それからタワーレコードでCD7枚大人買いして、家路についたのでした。