どうしたんだアメリカ
この頃、僕が好きだったアメリカは、どこへ行ったんだろう、と思うことしきり。
今、全米の公立学校の教師の10人に1人が、クビの危機にさらされている。理由は単純、経済的な危機だ。
カリフォルニア州では増税案も住民投票で否決され、すでに33,000人がクビになった。
さらに昨日のニュースでは、州職員の給与を最低賃金に引き上げるようシュワ知事が命じたという話も流れていた。
テキサス州では、州カリキュラムの見直しで、「奴隷貿易」という言葉を削除して「三角貿易」という言葉を使うなどの超保守的テキストが準備されている。
アリゾナ州では不法移民摘発のためとして、外見が外国人ならば警官は職務質問ができる、という州法が成立して、メキシコ系アメリカ人の憤激を買っている。
アメリカにはマッカーシズムの時代もあったわけだし、ウルトラ保守の伝統というのもある。だからこんな状況も、あり得ることではある。それでも、豊かでおおらかなアメリカという夢を持っている僕にとっては、とても寂しいことだ。
寂しいついでに、このところがっかりのアメリカをもっと列挙。
カリブ海の原油流出は、エクソン・バルデスの流出量を3日で超えてしまうというすさまじさ。連日報道されているペンサコーラ海岸の惨状は、夢のリゾートの夢が破壊されていく寂しさだ。
ニューヨークの公立学校からは、すでに95%でコーラが閉め出された。まあ、これはいいニュースともいえるのだけれど、でもアメリカといったらコーラでしょ。
キティブーム、地下足袋ブーム、かわいいブーム、bentoブーム。やめてくれー、アメリカはセクシーでマッチョでブラウンバッグにピーナツバターサンドを入れるのがランチだったのに。
僕が好きだったアメリカは、古くはジョン・ウェインで(保守的な部分はおいておくとして)、ヒッピー文化とハーレー・ダビッドソンで(ということは『イージーライダー』だ)、ビーチボーイズとモンキーズで、UCバークレイのリベラリズムとサインフランシスコのカウンターカルチャーで、ビートニクとゲイリー・スナイダーで、学生町チコで、『夢のカリフォルニア』で、スターウォーズとバーガーキングで、・・・・。
夢が壊れていくのは、つらい。あの頃のみんな、どうしてるのかなぁ。