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住民組織の次世代育成


 住民組織は活動する組織だ。直面する問題にしっかり対処して行動する。フィリピンの現場で、僕らはそういう活発な住民組織(フィリピンの場合PO(People's Organization)と呼ばれる)をたくさん見てきた。NGOにとって、しっかりしたPOができるかどうかがプロジェクトの鍵になる。今マニラ湾で進めているプロジェクトが組織づくりのための研修を重視しているのはそのためだ。
 
 そしてしっかりした住民組織には、必ずしっかりしたリーダーが存在する。いつでも活動の先頭に立ち、準備から片付けまですべてをもっとも手間暇かけて行う、そういうリーダー。誰よりも汗をかく人。それが、住民組織のリーダーだ。
 
 ところが、そこにひとつの落とし穴がある、と最近僕は思うようになった。それは、そういうリーダーはしばしば、次世代を育てられない、ということだ。
 これは会社でも同じで、カリスマ社長は次のリーダーの育成にしばしば失敗する。ユニクロも、スタジオジブリも、自らが傑出したリーダーでありすぎるばかりに、次世代が育てられていない。

 それでも、会社組織ならば、次世代育成というのを重点課題とした部署や時期を持つことができる。
 住民組織にはそれは無理だ。当面の活動を行っていくという使命を本業とはべつのところで行わなくてはならない、そういう住民組織リーダーには、そこまでのことはなかなかできない。
 
 では、どうするか。
 そこで重要になるのが、外部の働きかけだ。
 
(この項続く)

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