センチメンタルな旅・大井町
午後休みをとって、妻と東京都写真美術館へ。木村伊兵衛とブレッソンを観る計画・・・だったのだけれど、急遽大井町で降りて、昔住んでいたところを訪ね歩く旅に変わってしまいました。
昨晩は3人の子どもたちもそれぞれだったので、二人だけのクリスマスイブ。二人だけというのは、多分、アメリカの最初の年、81年のイブ以来初めてのこと。
そんなこんなで、ちょっと感傷的になっていたのかもしれません。
いつも買い物をしていた店などをチェックしながら、結婚当初住んでいたアパートのあたりに行ってみました。鉄筋3階建ながら風呂なし、トイレ共同という変なアパートだったのですが、当時は友人たちが入れ替わり立ち替わり泊まっていったものです。
すぐ裏がバイパス道路になったのは知っていたのでてっきりなくなったと思っていたのだけれど、意外なことに、建て替えられてはいたものの、よく似たたたずまいで同じところにありました。廊下にある「静かに共同で住もう」という注意書きも同じで、大家さんも変わってないようです。
使っていた銭湯は、場所がよく分からないながら、確かここだ、という場所を発見、近くの人に聞いたらその通り、大当たりでした。妻はまったく分からなかったようだけれど。
そして一番のびっくりは、そのもっと前、大学生だった僕が住んでいた、木造モルタル、六畳一間のアパートが、そのまま建っていたことでした。なにしろ今から三十年以上前で、その頃すでに、安いけれど古くさい建物だったのです。
玄関の引き戸がアルミに変わっていたり、廊下の板が張り替えられていたりというのはあったけれど、基本はまったく変わっていず。
懐かしいというよりは、とにかくびっくり。今でもあるんだ、こんなアパートが。当時家賃が2万2千円だったのだけれど、今はいくらなのかな?
アルバイトをしていた運送会社の事務所は見つからず。一方妻がアルバイトをしていた駅前のビジネスホテルは、カウンターも、その後ろのキーをかける板もおんなじでした。
あの頃の未来に、僕は立っているのかな?
うまくいっていることもあり、いかないこともあり。夜空のむこうには、もう明日が待っています。