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映画「子供の情景」


 20歳の監督が撮ったアフガニスタン映画です。18日が岩波ホールでの初日で、娘と一緒に観ました。

 6歳の女の子の、素朴で力強い表情が魅力的。画面はいつも子どもにくっついていて、大人はすべて下からのアングルで遠くに見えます。
 教室での様子とか子どもの視線とか乾いた景色とかが、キアロスタミの「友だちの家はどこ?」を思い出させます。

 ただ、この映画の背景は、「友だちの家」よりも重く悲しい。女性への教育を許さず、原理主義的な「処刑」を進めるタリバンを、子どもの「ごっこ」に仮託して、そのまま大人の世界を描いています。

 父親のモフセン・マフマルバフ監督の「カンダハール」は、911以前に撮られた、落ち着いていながらメッセージを隠し持ったいい映画だったけれど、それと比べると、ストレートなメッセージ性のせいで、映画としての味わいはやや落ちるかな?

 でも、20歳の素直な主張と感性として読めば、観る側としても素直な気持ちで観られる映画でした。6歳の主人公の精神的な強さと台詞の確かさが、ぶれのなさを感じさせます。

 帰りに駿河台下あたりで販売員から買った雑誌『Big Issue』にハナ監督のインタビューが載っていましたが、それによれば、男の子は「リトルブッダ」のイメージだとか。あ、なるほど、バーミヤンの石仏か、とちょっと納得。
 最後のセリフが、まさに究極の救いを与えるブッダの言葉なんですね。


 久しぶりにアジア文庫に寄って、本を数冊。高校のグループでネパールに関わっている娘もネパール関連の本を買いました。いかにも学生食堂的なメニューの店で食事をして、ぶらぶら神田まで歩いて帰りました。
 もう初夏ですね。

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コメント

ペリーさん
いつも、感性豊かな日記を読ませてくれてありがとうございます。
最近見た映画で是非紹介したいものがあります。「キング コーン」(世界を作る魔法の一粒)という映画です。
http://www.espace-sarou.co.jp/kingcorn/top.html
現代の我々の生活が徹底した農業の工業化により支えられていることの一面を見せてくれます。お勧めできる映画です。

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