青春の環状八号線
長男が家を出た。ようやく、かな。今年は25歳になるのだから。
だいぶ遅れたけれどこの春就職して、今は毎日研修中。IT系の企業なのだけれど、本人は法学部卒だから、学ばなくてはならないことがたくさんある。8月まで研修なのだそうで、じっくり育ててくれるんだね。
しかし、今までのんびりとした日々を送っていた本人にとっては、かなり緊張の日々らしい。
三鷹駅近くに、ガールフレンドと住んでる。
一足先に仕事を始めていた彼女も忙しいけれど、いろいろ大変でも、二人なら大丈夫だよ、と妻と僕。彼女はいい子だから。
で、青春の環状八号線。荷物を運びたいというので、夜、車で一緒に運んでやった。
僕が20歳で家を出た時、最初に住んだのが阿佐ヶ谷、そして高円寺近くの野方。吉祥寺に住んでいる女の子のところに遊びに行ったこともある。
そこで友人と車で何度も走ったのが、この道。横浜から、第三京浜と環状八号線を通って、荷物を運んだり、遊びに出かけたり。
いつもいつも、渋滞の中を大騒ぎしていた。
その道路を、今は息子のために走っている。
オトナになったんだなぁ、と思った。
息子ではなくて、自分のこと。
いまだに僕は、自分が一人前だという感覚があまり持てなくて時々悩むのだけれど(そうこうしているうちにリタイヤ期も向こうに見えてくるのだけれど)、まちがいなく自分の青春の一時期を過ごしていたところに、青春の新しい一歩を踏み出す息子を送っていくのは、胸が苦しくなるような温かい気持ち。
ガールフレンドが向こうで待っている、というのもね。
帰りは、久しぶりに荒井由実(松任谷じゃなく)などかけてしまった。