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2009年01月18日

チェ 28歳の革命

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大学生の息子たちは、「戦争映画として、『プライベート・ライアン』と同じような面白さだった」と言っています。
 
 僕も同じような感想を持ちました。


 我が家では、戦闘シーンのリアルさと肉体的な恐怖感において、『プライベート・ライアン』は最高得点映画の評価を得ています(必ずしも「最高の映画」という意味ではありません)。

 ゲリラ戦の平坦な苦しさ、高揚の少ない、でも日常的且つ偶発的な暴力の恐ろしさは、この映画でもまた十二分に描かれています。その点では、ゲリラ戦のリアリティを充分に描いた映画、ではある。


 にも関わらず、映画としては物足りない。それは、暴力に頼るしかないと観念した者の葛藤やためらい、そして内面の成長が描かれていないからです。

 キューバに渡ってからを描いているのだから仕方がない、のかもしれない。暴力革命へのためらいはすでに捨て去って、覚悟を決めてのキューバ渡航なのだから。
 だとしても、革命的人間としてのチェ・ゲバラを描くのならば、だからこそ、内面の葛藤を描いてほしかった。そうでなければ、チェは単なる暴力的な人間でしかないことになってしまいます。

 映画の中のチェ・ゲバラは、ためらいも見せなければ、成長も見せない。
 こんな人間はいません。まだ28歳のチェの行動の中に苦悩と葛藤がなければ、あんなにも多くの人を引きつけるリーダーにはなり得ない。たとえ人々にそう見せていたとしても、その部分がなければ、人間を描いたことにはならない。


 高校1年の娘は、背景知識がないのでよく分からなかった、と言いました。これもまた、映画として欠陥だと思います。
 どうして彼が戦うことになったのか、なぜ彼が、人々のためには暴力革命しかないと考えたのか、そこも描かれていない。かつて三好徹が『チェ・ゲバラ伝』の中で見事に描いて見せた、82人で8人乗りのボートに乗ってキューバに渡る、その覚悟も高揚感も、映画の中には感じられません。
 NYでのやたら尊大なそぶりも、信念の強さというよりは、単になにも考えていない人間にしか見えない。

 むしろチェ・ゲバラという人間を歴史の中の点景に矮小化して描いた映画のように、僕には思えました。

 10点満点で、5点。

2009年01月14日

なんだか気が重い

 クリスマスには、妹一家の家で、家族パーティ。
 正月前後には、福島の父の実家で一週間過ごし、その後は一泊で家族とスノボに出かけた。
 24年ぶりで仕事を止めた妻が家にいるから、この頃は家族の時間が特に濃密だ。わいわいと笑い、議論しながら(我が家はみなおしゃべりなので)過ごす時間も多い。

 でも、なんだか、気が重い。
 
 理由は分かっている。

 イスラエルのガザ侵攻と、多くの人の失業=ホームレス化だ。

 なにをいまさら、ナイーブなことを、とも思うのだけれど、暖かい家に入ってくると、どうしても、この寒空の下で眠りにつこうとしている人のことを思ってしまう。


 昔はむしろ、それは人ごとだった。
 
 それが、だんだんそうでなくなってきたのは、フィリピンやインドで、大変な状況で暮らす人々を知り、友だちになってきたから。

 そして今では、ガザで震えている人たちや、公園で寝ている人たちのことも、人ごととは思えなくなってしまった。

 

「これは自衛のためだと言って殴り続ける。血まみれになった相手が抵抗したと言っては、また馬乗りになって殴る。しまいには、こぶしだけでなくバットやゴルフクラブでも殴り始める。通行人は見守るだけ。警察官は『自衛のためだから仕方がない』と澄ましている―。」(毎日新聞社説 2009-1-7)

 ガザ攻撃はとにかく止めなければならない。
 仕事もなく街角に放り出された人たちには、救いの手がさしのべられなければならない。

 署名、意見表明、募金、デモ、教育。
 
 できることを、少しでもやろう・・・。

 

2009年01月13日

DokiDoki ワークショップ研究セミナー 参加者募集

きょうは、昨日書いたK-DECのセミナーのお知らせ。

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  DokiDoki ワークショップ研究セミナー 参加者募集!

  パレスチナで今、起きていることを知り、考えるために
  
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参加者が自作のワークショップのアイデアを持ち寄り、それをみんなで
体験し、ワークショップ(教材)の作り方や進め方(ファシリテーション)
について意見交換を行う、「DokiDoki ワークショップ研究セミナー」。

          今回は、“パレスチナ特集”です。

今、まさに起きている悲劇的な事態を、どう考えるのか。議論のきっか
けをつくる、平和の実現へ向けての行動のヒントを得る、そんなワーク
ショップのあり方を考えてみたいと思います。

自作のワークショップの持ち込み、一般参加、ともに歓迎!


と き  1月29日(木)19:00~21:30
ところ  かながわ県民活動サポートセンター
      (横浜駅西口より徒歩5分)
     ※部屋は、当日、1階ロビーの案内板でご確認ください。
     http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/02/0051/center/access.html

参加費  一般 1,000円(会員 500円)、学生 500円(会員無料)
申込み  電話又はメールで、K-DEC事務局まで、お名前と連絡先
      (電話番号)をお知らせください。

主 催  かながわ開発教育センター(K-DEC)
      電 話 090-1806-8532
      メール kdec@npgo.jp

      ホームページ → http://kdec.npgo.jp/

2009年01月12日

ワークショップで教材をつくる


 理事をやっているK-DECで、「開発教育指導者セミナー(応用編)」。

 イスラム教と日本社会の話題や都築にあるモスクを題材に、「音」や「写真」、「新聞記事」といった材料を提供して、それを教材にしてみる、というワークショップをやりました。

 参加者は50人ほどを8グループに分けて、それぞれに僕らK-DECスタッフが1人ずつ着いて、3時間ほどかけて形にしてみるセミナー。

 僕は小学校の先生たちを中心に、大学生2人がはいったグループで、小学校3年生向けの写真を中心とした教材、をつくりました。

 都築のモスクの外観、洗い場、祈る人、の3枚の写真を提示し、それから日本の神社の同じような3枚を並べて同じことを探す、というのを導入として、「祈る」ことの普遍性と、宗教の異同を確認、最後は「みんなちがってみんないい」というそれぞれの個別性の確認へ、という4時間のカリキュラムになりました。

 こういう作業をしていると、当然ながら、一人ではなかなかでてこない別の視点からのアイデアがひょっと飛び出してきて、また新しい方向へ向かう、という予測不可能な進み方が体験できる。
 うまくいき始めると、みんながちょっとしたハイパー状態に突入、次々とアイデアが出てきて、軽い興奮状態の中ですぱすぱとまとまっていく。
 ワークショップの、醍醐味です。

 学校の授業で、こうした共同作業の味を出した授業が、展開できればなぁ。

 ワークショップは、「一緒に知る」のではなくて、そこから「一緒につくる」。なにかが出来てくる感じが、楽しいのです。

 次回は、「dokidokiワークショップセミナー」1月29日、の予定。