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2008年11月27日

アメリカの教育改革

 2007年に就任したワシントンD.C.の教育長ミシェル・リー(Michelle Rhee)は、ダメな教師をクビにし、ダメな学校を閉鎖するという強硬な方法で、D.C.の公教育改革を進めているという。

 D.C.の8年生(日本の中2)で、基本的な読解力が身についているのは48%、数学は34%。これをなんとかするために市長の全面バックアップを受けたハードライナーが、ミシェル・リーだ。

 Chicago Tribune Nov25, 2008


 さまざまな条件もやり方も違うので、このミシェル・リーの改革と日本の動きとをそのまま重ね合わせるわけにはいかない。
 「学力」の現状も違うし、社会のあり方もちがう。
 
 にも関わらず、この動きは、日本で喝采を受けている教育改革に、ある程度重ね合わせることができるだろう。そして、このリーのやり方が、成功例として紹介されてくることもありそうに思える。


 彼女のラインの中心は、アメとムチだ。
 ムチは、クビを含む雇用条件の問題。
 アメは、教師を一種の年俸制にして、その代わりよい教師には全米一の高級を出すというものだ。
 当然のことながら、教員組合とは対立しているし、廃校にされた学校の親から物を投げつけられたりしているが、本人は意に介さない。

  
http://www.newsweek.com/id/154901/page/1


(この項続く) 

2008年11月20日

軍隊は自分で弱くなることはない


筑紫哲也の追悼番組の中で、田母神論文問題に関して、田原総一朗が二度にわたって繰り返していた。


「田母神と自衛官らの論文提出は軍の決起に他ならない。」


先週の草の根援助運動学習会の中で、村井吉敬氏は、インドネシア国軍の改革は進むか、という質問に対して次のような趣旨のことを答えた。


「改革はむずかしい。軍隊というのは暴力装置だ。ひとたび軍が力を持ったらそれを人々がコントロールするのはむずかしい。アメリカも、軍産複合体が力を持ってさまざまな戦争を進めてきた。だから誰が大統領でもなかなか止められない。日本もこのままいったら軍が力を持つ時代がくるだろう。」


 『銃が人を殺すのではない、使う人間が殺すのだ』というのは、アメリカの銃容認派がしばしば使うレトリックだけれど、シビリアンコントロールというのは、このレトリックが機能している状態と考えることもできる。
 おそろしいのは、この『銃』が自己判断を始めたときだ。『銃』が自分を止める判断をするわけはなく、だれもそれを止めることができなくなる。

 現実には、軍隊も人だ。装置ではない。しかもしばしば優秀な人材が集まる。だからこそ、軍隊に自己決定権限を与えてはならない、というのがシビリアンコントロールなのだ。

 

2008年11月18日

湘南国際マラソン・・・完歩・・・

 今年2回目のフル、湘南国際マラソン。
 3月の30キロに続いて初めてフルに参加する次男と、これも10キロ初参加の長男が一緒。
 
 東海道線の二宮駅まで1時間弱、そこからスタート地の大磯ロングビーチまで3キロほど歩く。

 一緒に参加するたくさんの人々を観察しながら、三人であれこれ話をして、ウキウキ気分はあるのだけれど、いかんせん天気が悪い。そして、当然のことながら、混雑。

 早めに着くはずがぎりぎりになって、着替えると腹ごしらえの余裕もなくスタートへ。

 かなり後方スタートになってしまったので、今回はいい記録を、と意気込んで、前に出ようと道路の端からどんどん追い越して走った・・・のが5キロまで。
 
 腰の後ろの違和感が、10キロ過ぎてはっきりした筋肉痛になってきた。

 ぎっくり腰の時とは違うようだけれど、同じ姿勢で走っているとこわばってきて、止まってストレッチしたくなる。
 10キロからストレッチしていては、先が思いやられる・・・けれど、もう我慢できない。給水所で水を飲みながら、腰を曲げ伸ばし。
 少しよくなるけれど、数百メートル走るとまた同じ。

 リタイヤしようか?救護班を見る度に迷う。ここでリタイヤと告げれば楽になれる・・・いやいや、こんなところでリタイヤしては後の憂い・・・それにしても腰は苦しい・・・。

 老人のように身体を前に曲げて走るとやや楽、と気づいてからは、頭を下げて、前のめりになって足下を見ながら走る。痛みはカバーできるものの、見えるのはアスファルトと前の人の足ばかり。せっかくの湘南の風景も見えないし、ちっとも楽しくない。

 さらに。
 20キロあたりから、悪くないはずの右膝まで痛みが。両足の腿裏も、すでにかなり張っている。
 やめようかなぁ、リタイヤしようかな・・・

 30キロを過ぎてからは、止まってはストレッチし、歩き、少し走り、の繰り返し。スピードが出せないので、濡れた身体がやたらに寒い。
 
 結局、5時間を大きく超えるワースト記録でどうにかゴールしました。

 ああ・・・つらかった。
 
 どこで抜かれたのか、初マラソンの次男もすでにゴールしており、10キロをとっくに終えた長男に迎えられる。
 
 帰りの電車の中で熟睡、次男に起こされた。家に帰って、妻にマッサージしてもらいながら再び熟睡。

 朝にはなんとか元気になりましたが。

 なんのためにやってるんだか。
 もう二度とやらない。

 ・・・と言い切るために、もう一度は走って、いい結果を出さなくちゃ。

2008年11月07日

出張授業

 県立K高校の総合学習「異文化理解」というクラスで、出張授業。


 1年生ばかり、15人。基本的に興味を持って選択している生徒なので、かなり熱心。1回きりのこういう授業は、大変だけれど、あれこれエッセンスを詰め込んで、やりがいがある授業でもある。

 
 最初に、青年海外協力会がつくった「ファールさん」の写真を使ってイントロダクション。ものごいをする人、身体に障害を持つ人の意識について考えるもの。
 次に、貧困に関するウェビング。貧困というのはどういう現象か、するとどうなるか、というのをウェビング手法で考えていく。さらに、その因果関係を切るにはどうするか、についても考える。

 その表を見ながら、実際に草の根援助運動がやっているプロジェクトを紹介していく。フォトランゲージの手法で、写真を手元に見ながら、なにをしているのか考えてもらう。
 草の根援助運動は、小さい割にさまざまなプロジェクトを持っているので、こういう時には好都合。保健衛生、インカムジェネレーション、識字などなど、それに、現地のさまざまな小道具も持ち込んで。

 最後はホワイトバンドを持ち出して、「援助」の本質について考える。

 我ながら、うまい構成だと思うのですが。
 生徒たちも飽きずにいろいろ考えてくれた、と思う。


こういう授業が、やりたい。
 呼んでくれれば手弁当でも行きますので、講師のご用命は草の根援助運動まで。
 

2008年11月05日

沖縄1泊2日

 来年の修学旅行下見に沖縄へ。

 出張旅費が切迫しているので1泊で行ってこいとの命令で、その分タクシー貸切で走り回ったので安くはなかったのだけれど、しょうがないよね。しかし濃密な、実り多い二日間でした。


 体験学習研究会『ニライカナイ』の事務所では、地元の農家の人たちとふれあう体験について打ち合わせと仮予約。サトウキビを収穫してしぼり、黒糖のお菓子までするというものだけれど、とにかく僕は、生徒を沖縄の人たちにふれさせたい。きっときっと、たくさんの得るものがあると思う。

ニライカナイ
http://www.niraikanai.co.jp/

 沖縄で開発教育を進めている若い友人Sさんとは、辺野古まで一緒に行って滑走路反対運動の様子を見てから、名護にある大家(うふやー)という沖縄料理店で食事。料理もさることながら、古い家を移築してつくったという建物の雰囲気がすばらしい。

 Sさんとは、4年前にイギリスのヨーク開発教育センターで一緒に学んで以来だけれど、いろいろなところで依頼されて出かけるそうで、もうすっかり一人前のファシリテーター。開発教育の話、学校の話(Sさんも高校の教員なので)、たくさんしました。

 そのあと同じヨーク仲間のFさんも合流。短い時間だったけれど、沖縄にしかないハンバーガーショップ「エンダー」の大好きなルートビアとオニオンリングで、満足。

 こうして迎えてくれる友人がいるというのは、とてもうれしいものです。しかもすてきな女性たちだし。
 楽しい夜でした。

大家
http://www.ufuya.com/shop/index.html


今日は午前中、今年来ている生徒たちと一緒にビーチで過ごしました。あまり天気はよくなかったけれど、生徒たちは沖縄の海を満喫した様子。

 午後、ひめゆり学徒隊の証言員をなさっている宮城喜久子さんに、講演の依頼と打ち合わせ。ちょうど福島県の高校生に講演なさっているところで、胸に迫るお話をじっくり聞かせていただき、心をゆさぶられました。
 ぜひ、来年、僕のところの高校生にも聞かせたい。どういう反応をしてくれるか、楽しみです。

 平和ネットワークの事務所にて、ガマ見学のガイドをお願いする件打ち合わせ。こちらもいい話を聞かせていただけそう。

 最後はひとりで牧志公設市場でソーキそばを食べて、夜8時の飛行機で帰ってきました。

 タクシーの運転手さんやホテルの人はもちろん、平和公園の植木の世話をしていた人、祈念堂を掃除していた人、受付のねーねー、公設市場のおばあ、通りすがりの人、・・・たくさんの人たちとも話せて、充実二日間でした。