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2008年08月31日

サザンオールスターズ30周年

 サザンオールスターズ30周年の締めくくり方はみごとでした。

 30年間の集大成なのだから、いろいろなゲストを呼んで、懐かしい演出たっぷりで・・・と予想していたのだけれど、そんなかっこ悪いことはしなかった。古い曲もたくさんいれたメドレーとか、昔の映像を次々流す場面もあったけれど、基本は、いつものサザンらしさ。華やかで、かつシンプルなつくり。いつものホーンつき編成、ダンサーもいっぱい登場するけれど、全体に自由な雰囲気があふれるステージ。
 
 そして、今回のステージに向けて作ったというシングル『I'm your singer』は、感謝と暖かさと再会への希望に満ちた演出で、しばしの別れを楽しむ感じがいっぱい。

 そう、僕らの歳になると、別れって結構気楽で楽しいんだよね。

 若い頃、1年というのは永遠ぐらいに思えた。けれど今になると、年単位で普通につながっていく感覚がある。だから、というここでの別れ。

 
 フィリピンでは、旧知の友人、オゲゲに5年ぶりに再会しました。とてもうれしい再会だけれど、でも1週間ぶりの再会と同じような心地よさ。今も貧しい人々への教育活動やら生計向上プロジェクトやら、あれこれ動いているオゲゲと会うのは、懐かしいというよりは、やあ、相変わらずだね(ハイタッチ!)、という晴れやかな気分の再会でした。

 
 2年前、サザンの2006年夏のシングルは、『DIRTY OLD MAN』。
「大事なものは若さじゃなく 素顔のままのしなやかな日々 振り向くほどに人生は悪くない 明日を信じるならば」という歌詞は、30年突っ走ってきて、五十歳を超えて、一息つきながらも前向きの同世代へのオマージュでした。
 そして、今年の30周年、『I'm Your Singer』。
 
 これからの人生も、悪くない。社会的な責任は重くなってもいるけれど、気楽な(いままでも気楽だったけれど)やりたいことたくさん、やれることもたくさんの、いい人生が送れるよな、という素直な高揚感に満ちたコンサートでした。

ちなみに・・・オゲゲは、本名バージニア・パギオ、僕の本『NGO主義でいこう』にも登場するすてきな女性です。
『NGO主義でいこう』は、草の根援助運動ホームページから、右側のショップス・ネットに入って購入していただけます。アマゾンとかでも買えますけど。

2008年08月30日

次男はヨーロッパ放浪中(世界に悪い人はいない)

 大学3年生の次男は、今ヨーロッパをバックパック旅行中。
去年はあるNGOのインターンとしてカンボジアにはまっていたけれど、ヨーロッパ研究のゼミに入ったので、今夏は40日かけてあちこち回っている。
 インターネットカフェからときどき、メールを送ってくれるので、だいたいどこにいるのかは分かる。

 その次男が先日送ってきたメール。原文はローマ字。
 
 「植村直己の本を成田で買いました。そこには「私は世界中を回ったが、悪い人は一人もいなかった」と書いてありました。
 まさに、そのとおりです。フレンドリーな人、愛想の悪い人、いろいろいますが、「悪い人」はいません。
ガイドブックには気軽に話しかけてくる人には気をつけろ!と書いてありますが、気軽に話しかけてくる人もみんな「いい人」です。
フランクフルトやミュンヘンでイタリア人やロシア人に話しかけられましたが、本当に楽しく会話をして終わりました。フランクルトで会ったイタリア人は格好も汚く、ホームレスのようでしたが、沖縄の話で盛り上がりました。
 
世界とはそういうものですね。いや、人間ってそういうものですね。ヨーロッパだろうと、カンボジアだろうと、日本だろうと、人間に変わりはありませんでした。これが、今回1番強く感じたことです。

1日フィレンツェ滞在を延ばしました。明日、ローマに行き、ローマからニースに行きます。ではでは、またメールします。チャオ!」


 世界に悪い人はいない。僕もずっと、そう思っている。
 
自著『NGO主義で行こう』(藤原書店)の第1章のタイトルは「わたるアジアはいい人ばかり」として、悪い人と思った人がいい人だった経験を書いた。
 悪い行為というのは、確かにある。でも、人はいい人ばかりだ、と僕は思う。

 ・・・で、つまり、次男は僕の本を読んだことがない、ということなんだな。

★草の根援助運動ホームページもごらんください★

2008年08月29日

フィリピンの開発と貧困

 フィリピンは今、急速に経済成長している。町を走る車はきれいだし、あちこちで新しい建物が建てられている。きれいな小型バイクがあちこち走り回っているのも、買える層が増えたことの証だろう。

 でも、農漁村では、景気がいいという話は聞かない。相変わらず苦しい、ますます悪くなったという人たちばかりだ。貧困というのは相対的なものだから、上位層が好景気に沸いている今、貧困層はかえって苦しい気がするのだろうか。

・・・と思ったら、それだけではないようだ。実際に貧困である人々が増えているようなのだ。

 2003年には1080万人だった十分な食料が得られない人が、2006年には1220万人に増えている。
教育関係では、 2001年には90.1%だった小学校入学率が、2005年には84.41%に下がってしまっている。小学校を卒業できるのは54.14%で、教育熱心な中産国であるはずのフィリピンで、人口の半分が小学校を出ていない("Missing Targets - An alternative MDG midterm report -",Social Watch Philippines 2007 report)。
このレポートでは、そうした数字がたくさん見いだされる。そして、同書によれば、商業資本の52.5%がフィリピンのトップ10ファミリーにコントロールされているのだという。

景気がいいのは、金持ちばかり。経済成長は、貧しい人を踏み台にして進んでいく、というのが世界のどこでも(日本でも)起きている現象なのだ。

じゃあ、どうすればいいのだろう?
根本的な構造を変える以外に道はない。その道とは?
地域主義、小規模開発、地産主義、循環的農業、人々の自治による政治、連帯経済、などなどなど・・・

可能性はある。というよりは、それ以外に可能性はない、と僕は思うのだけれど。
 

2008年08月06日

楽しいワークショップの毎日

 今週5日間、神奈川県高校教育会館主催の「夏季研修講座」をコーディネートしている。
 僕の好きなファシリテーターのみなさんにお願いして、毎日日替わりで開発教育ワークショップを紹介してもらうもので、毎日わくわくドキドキ。平均年齢五十歳近くの神奈川県の高校教員たちに、こうした元気な女性たちを紹介できるのは、とても誇らしい気分だ。今、こんな風も吹いているんだよ、学校だけに閉じこもっていてはもったいないよ、と世界を紹介している気持ちです。

 内容の報告は、草の根援助運動ニュースブログの方をごらんください。

 ついでに大元の草の根ウェブページも、よろしく。