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10歳で離婚した少女―イエメン―

Los Angeles Timesの記事。

 Nujoodという10歳の女の子が、裁判所にやってきて、裁判官に離婚したいと申し出た。

 相手は30過ぎの男性で、困窮した両親は、大人になるまで保護し育ててくれるという約束で結婚に同意したのだという。でも実際には、結婚したその日から性的な関係を迫られ、暴力を受けた。
 イエメンでは法的な結婚年齢は15歳だが、慣習的にははるかに早く、2006年の調査では女性の52%は18歳前に結婚しているのだという。
 
 Nujoodの話を聞いた裁判官は同情し、彼女は法的な保護が受けられるようになって、助けてくれる弁護士も現れ、夫と父親は逮捕された。イエメンでもさすがにこの話は大きなニュースになり、他の似たような女の子たちが名乗り出てきたり、結婚年齢の引き上げなどが議論されている。

 しかし、この話で一番すごいのが、このNujoodという女の子だ。伝統的には顔をさらすのもはばかれるであろうこの地で、顔写真とともに話が報道されることに同意し、「結婚はこりごり。学校に戻って勉強を続けて、苦しめられている人を助けるシャダ(自分を助けてくれた弁護士)のような人になりたい。他の女の子たちのお手本になりたい」と言っている。

 人は、経験やたたかいの中で強くなる。どんなところでも、希望を失わずに前向きな人間がいる。それは教育の程度とかとはまったく関係がない。
 先日インドから来ていたシャクンタラもそうだった。小学校を出ただけで、14歳からNGOで働いてきた彼女は、地域で初めて人前で自転車に乗った女性であり、初めてバイクを乗り回した(そして今も毎日オフロードバイクで各村を回っている)女性だ。
 各地で活躍している人たちの暖かさ、やさしさ、そして強さ。僕はひそかに「鄙の賢人たち」と読んでいるのだけれど、このNujoodにも同じものを感じる。応援したい気持ちでいっぱいだ。

 NGO活動をしていると、こうした人たちを支え、支えられ、知り合い元気付けられる機会に恵まれる。それがこうした活動をする一番のうれしさかもしれない。

ちなみに、新聞記事とは内容は違うが、同じライターの書いているNujoodに関するブログがこちらから読めます。賢そうな彼女の写真も。 

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