People's TICAD
TICADの市民版、People's TICAD。参加者は250人ぐらいかな。
2時間ちょっとしか時間がないのに話すべき人が十数人いるという状態で、司会の山中さん(P2共同代表)は大変。しかし、短い時間にいろいろなメッセージが詰まって、よくここまでという具合に意義のあるものだったとは思います。
我が家に泊まっているフリーダさんは、ODAの60%が給与に使われているおかしさとか、一番たくさんの発言をしました。それももちろんよかったのだけれど、一番印象的だった発言は、タレントであるアドゴニーさんの、「日本に来たいアフリカの人にどうアドバイスするか」という質問への答。
アドゴニーさんらしく、熱く、でもちょっと分からないところもある日本語で答えていたので、そのままではないのだけれど、次のような趣旨の話でした。
アフリカはずっと、人々が自由に行き来するところだった。昔アフリカには、ポルトガル人もフランス人もイギリス人も自由に入ってきた。そして自由に人々を連れて行った。アフリカの中でも人々は国境なんてなくて、自由に動き回っていた。今だって、アフリカの人の8割は、他のところへ行くのにビザなどというものが必要だなんて知らない。アフリカ人はもともと、自由にどこだって行けた。
ただ、現実的には何の準備もなく日本に来ても、なにもできない。だからまず、日本語を教えてあげてください。
最後の部分は質問に対する答だから仕方ないけれど、この答はグローバリゼーションの本質をよく突いた答だと思いました。つまり、グローバリゼーションというのは世界が小さくなり、国境が低くなり、モノもお金も自由に行き来することができる動きだけれど、「途上国」の人々にとってはまったくそうではない。送り出すべきものもお金もないし、人の移動も、経済的にも法的にも大きな制限を受けている。勝手に線を引き、勝手なルールをつくり、勝手に自由を叫んでいるのは、まったくのところ「先進国」の一部の人々に過ぎないのだ・・・。
ある意味では、支援するのだからとアフリカの人々を呼んで会議をやる、このTICADというものもまた、こちらの勝手なルール。しかも、これはフリーダさんも怒っているのだが、日本政府は公式に招待しているはずのNGO代表に、TICAD本会議の出席チケットを人数分も出さないという身勝手さ。これ以上の失礼はないというぐらいの、尊大さがにじみ出てしまった今回の対応でした。
昨日日本に来たばかりで一日動き回っていたフリーダさんはさすがに疲れていたけれど、我が家で夕食を食べ、P2スタッフの中島さんと話し、妻ともアフリカの現状などいろいろ話して少し元気になったよう。
妻も、とてもアトラクティブな人、と魅了されたようでした。