« マイクロクレジットはむずかしい(フィリピン) | メイン | 「自由のための戦い」ライラの冒険 »

マイクロクレジット2

PICT0048.JPG

河合由美子さん(法政大学大学院修了)によると、この村のマイクロクレジット組織は、もともとNGOが入る前から存在していた。当時39歳の女性の呼びかけで、50人ほどの女性が集まり、女性の地位向上のための組織を作ったのが始まりだという。結成当初、女性たちはビンゴをしたり宝くじを売ったりして資金を稼ぎ、メンバーの家族旅行を実施したりしていた。
 NGOからの働きかけでできたわけでも、資金の受け皿組織として作られたわけでもない、という点が重要だ。
 NGOの働きかけではその組織作りがとても大きなポイントなのだけれど、ここではそれがすでに終わっていたということになる。このあたり、当初その女性がなぜ組織を作ろうとしたかが大事な点で、そこは僕は聞いていないのだけれど、ともかくもリーダーになれる人の存在は決定的に大きい。
 
 この組織の監査役は、組織メンバーの誰とも血縁関係がない。これも大事な点だと思う。フィリピンのコミュニティの組織は、往々にして血縁関係で作られていく。家族を何よりも重視するフィリピン人にとってそれはとても重要なことなのだけれど、それが逆に馴れ合いを生むし、排外的にもなる。この部分を打って出られないと、組織作りとしてはなかなかうまくいかない。
 この村の場合、そこがある程度クリアできていた。そもそも女性組織だから、元々外からきた人(嫁いできた人)が多い。そのために、冷静な組織作りができたということなのだろう。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.p2aid.com/mt/mt-tb.cgi/135

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)