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へんてこホットケーキを作る母の初講義

娘「このホットケーキ、なんか固くない?」
母「この粉で作ってみたのよね。」
娘「…これ、クレープの皮つくるヤツじゃん。。」

と、かなりお茶目な母が、某大学のある授業に講師として呼ばれた。
その大学に母も私も行ったことがないし、
私がちょうど日本にいる折角の機会なので、一緒についていってみた。

母は「言語適応指導員」の仕事を続けて、15年以上になる。
この仕事では、外国(母の場合はフィリピン)から来た子どもで、
まだ日本語がそれ程(全く、の場合もある)わからない子どもに
3~6ヶ月間、日本語を教え、学校生活をサポートする、といったことを行っている。
週2回、1回あたり2時間、「取り出し指導」といって、授業から子どもを
「取り出し」て、別の教室で指導を行う。

私自身も2回程、このような仕事をしたことがある。
私が担当した子どもは2人とも教えやすかったが、母は今まで多くの、
様々な境遇の中にある子どもと接してきた。

母にとっての「指導」は、学校に行って子どもに日本語を教えるだけではない。
子どもたちの中には、父親が暴力をふるう、母親が病気であるなど、
家庭において必ずしも「心を開ける」状況にない子どももいる。

「先生、’死ね’って何?」
「先生、’キモイ’って何?」
-「お友達になりたくて声をかけてるのよ。気持ちを表現するのが下手でそんなこと言っちゃったのよ。」

「さぁ、挨拶から始めましょうねー。」
「ウルセェ、ババァ。」
「あらすご~い!どこでその言葉覚えたの?」

決して子どもの心を傷つけることのないよう、とにかく褒めてやる。
「子どもの心が開けるような場をつくってやらないと、言葉も覚えられない」と、母は言う。
そして、子どもの「心が開ける」よう、子どもとその家族が抱える問題も親身に聞く。
区の社会福祉事務所や生活相談センターに、
その子どもや家族と一緒に行き、そこで通訳もする。
子どもの学校の行事にも顔を見せる。

こういったことは、自分の子どもに接するのと同じなのではないだろうか。
「言語適応指導員」は、ただ言葉を教えるだけでなく、「適応」の部分が大事なのだろう。
それぞれの「言語適応指導員」にノウハウがあり、マニュアルなどなさそうな仕事だが、
子どもの心に、その家族の心に寄り添うという「ケア」の仕事だと母は言う。

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コメント

経験即技能という種類の仕事ですよね。
今はほとんどの学校にそういう指導を必要としている子供がいるから、これからもっと重要が増える職業だと思います。
学校って狭い世界だから、ほっと一息つける場所をどう作るかが問題なんですよね。

そうですよね。家庭でも学校でも一息つけないような環境に陥ってしまう場合もあるので、どう環境を整えていくかということも重要なことになると思います。

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