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たまには研究のような話を

社会疫学という授業でかなりラフなドラフトでいいからリサーチ・プロポーザルを作成せよ、
という課題があり、今日が提出日でした。みんなまた練り直しになりましたけど…

私が今とても気になっているのは、フィリピンのある州では
自宅出産・伝統産婆介助による出産が州条例により禁止となり、
罰金も課していることです。

伝統産婆は’産婆’としての役割を禁じられたので、
助産師がリーダーとなる村のヘルスチームが組織化され、
伝統産婆もそのメンバーに組み入れられました。
ヘルスチームは報酬ももらえます。

伝統’産婆’が消える、これを私は1つの伝統・文化が消えること、
と私は認識しているのですが、これはどう人々の認識・生活に影響するのでしょうか。
(素朴な率直な疑問で今一番調べてみたいことです。)

そもそも伝統産婆のことをよく知らないな、と思い、
大学の図書館で'Traditional birth attendant'とか、
'Hilot'(ヒロット;フィリピンの伝統産婆を指す言葉)と検索してみると、
本は1970年代~90年代のものがほとんどで、
破れていたり黄ばんでいたり…

しかも伝統産婆に対するトレーニング等が主で、
伝統産婆がなんたるかを記述したような
人類学的な本はほんの数冊のみ。

学科ごとに図書館が分かれているため、
今日は公衆衛生学科にあった伝統産婆トレーニング本を借りました。
90年代くらいまでは伝統産婆介助の出産が主流だったのですね。

人類学的な本にどのような記述がされているか気になるところですが、
本があまりないところからしても、ヒロット研究者はあまりいないようですね。
マッサージとしてのヒロット本は最近出されている本もありますが、
産婆としてのヒロットはもう消えゆく存在だからなのでしょうか。

産婆としてのヒロットを禁じているのはまだ1州だけなので、
まだまだフィリピン全国各地に産婆としてのヒロットが活躍しています。

保健政策コースの社会疫学の授業なので、
州の保健プログラムや州条例前後の妊産婦死亡率の変化等、
まずは数字を追うつもりですが、

どうしても、
ヒロットが気になる…

ヒロットがどういう’プラクティス’をしていて、
人々にどう思われているのか。

Google Japanでヒロットを調べると、
ネグロス島で聞きとりをされている方がいらっしゃいました。
Google Philippineではニュースの記事が出てくるくらいです。
なんとか州ではまだまだヒロット介助による家でのお産が主流だとかなんとか。

と、にわかにヒロットに熱くなっていて、
4月頭にこの州に行ってこようと思っています。
そのためにもリサーチ・プロポーザルをちゃんと仕上げないと…

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